オリフィス加工技術とは

オリフィスは流体の流量を制御するための穴を意味します。 従来より、自動車エンジンの燃料噴射系統などに使用されていますが、医療・バイオ・分析機器など新分野での需要が高まってきています。 とりわけ微流量をコントロールする微小径、高精度のオリフィスは今後の先端技術産業分野にとって必要不可欠のものとなっています。 材質もSUS316、PEEK、サファイヤなど耐薬品性、純水使用条件を満たす必要性が高まってきました。

私たちはこれらのニーズにお応えできる高精度微細加工技術を蓄積し、 小ロットからのパーツの提供を可能にしてきました。

小径微細切削加工技術とは

切削加工は大から小まで様々ですが、私たちは最も小さなものにシフトさせています。 おおむねφ50以下の加工を手がけていますが、小さなものはどこまでも追求するようにしています。 ドリルによる穴あけ加工はφ0.03(mm)のチャンピオンデータがあります。 その他、φ1(mm)の中ぐり加工、C0.005(mm)の面取り加工、内径φ0.030(mm)の内径ラッピング、 血管内に入れるホースニップルなど常に限界を超える加工技術、技能の向上を目指しています。

小ロット加工技術とは

注文数1個からの小ロット生産に対応しています。 そのための独自の生産管理システムを開発し、個別取引先に合わせたシステムによってQ.C.D管理をおこなっています。 また、生産面においても1997年より技術データのデータベース化をはかるとともに、作業者ひとり一人の意識向上、専門知識および技能向上など自主自立の立場に立って1点1点について確かな「ものづくり」をおこなっています。

超精密加工技術とは

超精密切削加工についての具体的な定義はありませんが、現状では加工精度サブミクロンが一般的な考え方であろうと思います。 私たちは当社が対象とする小径切削加工品について1マイクロメートルまでの加工精度は実現しています。 ただし、計測設備、環境等不十分なため研究所、試験研究機関の力をお借りするのが現状です。 加工例としては#30,000による表面仕上げ加工、5µ±1µの面取り加工など(計測は電子顕微鏡)。

実際受注している加工品の大半は中級および精密級のものです。 これらを完璧なものにするための加工技術開発の位置付けとして超精密加工をとらえています。

精密洗浄技術とは

半導体製造装置に使用するパーツなど精密洗浄品については超音波洗浄、袋穴・袋ネジ内部の洗浄、ブラッシング洗浄を施した後に水リンス、さらにクリーンエアブロー、乾燥機を使用しての乾燥、包装までの作業をおこないます。 「袋穴洗浄機」(特許出願中)は精密洗浄工程で使用する為に自社開発し、自社内で活用しています。クリーンエアーについては手順書に基づいて定期検査を実施し、品質の維持をはかっています。 その他、洗浄レベルに応じた洗浄工程を用意し、部品乾燥も「吸引式部品乾燥機」(特許出願中)を開発し、水洗浄のネックとなっていた乾燥課題をクリアーし、フロン等の有機溶剤を一切使用せずに精密洗浄を可能にしました。

加工素材について

加工材質は銅合金、アルミ、ステンレス、チタンの他に各種樹脂(POM.PEEK)の加工が可能です。 その他の新素材についてはテスト加工にも応じます。